はじめに
以前、ハンドスピナーが流行った時に一つ購入したのですが、めちゃめちゃスムーズに回って面白いですよね。

でも回るだけだからすぐに飽きるよ!
そして、しばらく遊んでいなかったのですが、先日久しぶりに娘が取り出して遊んでいたら、

なんか、カシって音がして回らなくなった!

どれどれ、本当だね。壊れたかな?
ハンドスピナーを回そうとすると一応回転はするのですが、すぐに止まってしまいます。
普段はハンドスピナーの羽だけスムーズに回転しますが、故障したハンドスピナーは回転に抵抗感があり、羽を回そうとすると本体ごと回ってしまう状態です。

もうハンドスピナーで遊べないのかなぁ?

うーん。なんとか修理してみるよ!
ということで、

今回は回らなくなったハンドスピナーを分解して修理するよ!
回らなくなったハンドスピナーを分解して修理する方法
回らなくなったハンドスピナー
こちらが故障して回らなくなったハンドスピナーです。
2枚羽のスタンダードなタイプのハンドスピナーですね。


金属製で少し重たいよ!
横から見るとこんな感じ。
外観上は特に異常は見受けられません。


見た目は壊れてないよ!
ハンドスピナーの故障原因
ハンドスピナーがスムーズに回転するのは軸の部分にベアリングが内蔵されているからです。
そのため、スムーズに回転しなくなった原因はベアリングに何らかの不具合が起きた可能性が高いです。
不具合の原因としてはベアリングにゴミなどの異物が混入したか、ベアリング自体の破損が考えられます。

ハンドスピナーはベアリングが大事だよ!
ベアリングについて
ベアリングの種類
ハンドスピナーの修理の前にベアリングについて説明します。
ベアリングには潤滑油が入っているタイプと潤滑油が入っていないタイプのベアリングがあります。
潤滑油が入っているベアリングは潤滑油の保護効果で負荷の高い用途や長期期間の使用に耐える仕組みですが、潤滑油が抵抗となるため、スムーズな回転はある程度犠牲になります。
潤滑油が入っていないベアリングは抵抗が少なくスムーズに回転しますが、保護効果がないので負荷が高い用途には向きません。

ベアリングのタイプによってメリット、デメリットがあるよ!
ハンドスピナーに使用されているベアリング
ハンドスピナーに使われているベアリングは潤滑油が入っていないドライベアリングが使用されています。
回転する際の抵抗が少ないのでスムーズに回転します。

ハンドスピナーはスムーズな回転が命だよ!
修理の際に注意するポイント
ハンドスピナーを修理する際に注意するポイントがあります。
ハンドスピナーはドライベアリングが使用されているので、ベアリングにクレ556などの潤滑油をさしてはいけません。
潤滑油をさすことで逆に抵抗が増えてスムーズに回転しなくなります。

とりあえずクレ556をさしたくなるけど、やっちゃダメだよ!
ハンドスピナーの分解方法
フタ部分を外す
ハンドスピナーによって分解のやり方は少し違うと思いますので、一例として見ていただければと思います。
まず指で持つ箇所のフタ部分のパーツを外します。
今回のハンドスピナーはフタを反時計回りに回すことでツマミ部分のパーツを外すことが出来ました。


手で回せば外せるよ!
フタ部分を外すとこんな感じです。
内部にベアリングを固定している銀色のパーツが見えます。

ベアリング固定パーツを外す
ベアリングを固定している銀色のパーツをクルクル回して取り外します。
そうするとベアリング本体が剥き出しになります。


ハンドスピナーの分解は工具も必要なくて簡単だよ!
ベアリング取り出し
ベアリングを取り出します。
もう固定するものもないのでスポっと取り出せます。


ハンドスピナーはこんな構造になってるんだね!
ベアリングの修理
留め具の補正
取り出したベアリングを見るとベアリング内部のボールを抑える部品が外れていました。
ハンドスピナーが回らなくなった時にカシって音がしたようですが、どうやらこの部分が外れただけのようです。

ベアリング自体が破損していた場合はベアリングの交換が必要となりますが、今回は部品が外れただけのようでハメ直すことで修理することが出来ました。

ピンセットを使いながらハメ直したよ!
洗浄
内部にゴミが入っているかもしれないので念のため、ベアリングを洗浄します。
ドライベアリングの場合は無水エタノールを利用することで余計な油分やゴミを落とすことが出来ます。


無水エタノールで脱脂洗浄するよ!
小皿にベアリングを入れて無水エタノールに浸して洗浄します。

無水エタノールは加水分解したベタベタの除去や基盤洗浄などにも使えるので常備しておくと便利です。
こちらの記事ではプロコンのスティック動作不良を無水エタノールで修理する方法を紹介しています。
無水エタノールで洗浄後はブロワーで水分を飛ばします。


無水エタノールは揮発性が高いからすぐに乾くよ!
組み立て
ベアリングの洗浄が終わったら、分解したのと逆の手順でハンドスピナーを組み立てます。


組み立ても工具がいらないから簡単だよ!
分解修理後のハンドスピナー動作
修理したハンドスピナーを回してみると、スムーズにギュンギュン回るようになりました。
こちらが分解修理後のハンドスピナーの動作です。

ハンドスピナー修理完了だよ!
まとめ
はい、そんなわけで今回は回らなくなったハンドスピナーを分解して修理する方法を紹介しました。
ハンドスピナーの分解修理はそれほど難しくはないので、回らなくなったらダメ元でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ハンドスピナーを修理してちゃんと回るようになったよ!

やったぁ!これでまた遊べるよ!
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