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DIY用工具をすっきり収納!「大工さんの道具箱」をDIY

DIY用工具をすっきり収納!「大工さんの道具箱」をDIY アイキャッチ DIY
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DIY用の工具入れとして大工さんの道具箱を作りました。

はじめに

DIY用の工具が増えてきたら工具箱が欲しくなりますね。
ネットやホームセンターで工具箱を物色したりもしましたが、
工具箱自体をDIYすればいいんじゃね?
(多分、買った方が安いと思うんだけど)

ということで、

今回は工具箱をDIY!

構想 

木の工具箱というと大工さんの道具箱を連想します。
大工さんの道具箱を使っていたら職人って感じがしますし、今後も手動工具で頑張ろうと思えるような気がします。

なので今回は大工さんの道具箱を参考にして作ることに決めました。
作成にあたってのポイントは以下の通りです。

  • ある程度の重量に耐えられる頑丈な作りにする!
  • よく使う工具が入る大きさにする!
  • 細かい工具が入る仕切りトレーを付ける!

昔ながらの大工さんの道具箱って仕切りトレーとかないと思うのですが、市販の工具箱には仕切り付きの中トレーがありますよね。
細々した物も入れたいなぁと思ったので、中トレーも作ることにしました!

設計図

大工さんの道具箱をイメージしてこんな感じで図を書きました。

大工さんの道具箱 設計図

うん。テキトーな感じですが、自分がわかれば良いのです。

設計のポイントは工具箱の奥行きをMAX400mmとしている所です。
これは工具箱を収納するキャビネットに合わせているためです。
奥行きを基準として各部の長さを決めていきました。

外観

 完成後の外観はこんな感じです。
杉材の木目が際立つナチュラルな仕上がりです。

大工さんの道具箱 完成後の外観

大工さんの道具箱っぽくなったのではないでしょうか!

蓋を開けると中はこんな感じ。
仕切り付きの中トレーが見えます。

大工さんの道具箱 上蓋を開けた所

中トレーを取ると中はこんな感じ。
2段に分けている分、深さがあります。

大工さんの道具箱 中トレーを外した所

工具類を入れるとこんな感じ。よく使うノミ等軽いものを上段に入れています。

大工さんの道具箱 工具を入れた所

中トレーを取るとこんな感じ。
下の方は金槌やクランプ等の重いものを収納します。

大工さんの道具箱 工具を入れた所

各部の詳細

木材の切断は↓のソーガイドを利用しています。
ソーガイドを使うと木材を正確にカット出来るんですよね。
カットした木材同士をピタッと接合出来るので、DIY作品の出来栄えが格段にアップします。

ソーガイドの使い方はこちらの記事で詳しく紹介しています。 

側板の接合

側板同士に切り込みをして組み合わせています。
このような加工を「継ぎ手(つぎて)」と呼びます。


↓の場合は三つ出っ張りがあるので三枚継ぎ手となります。

木材をしっかり組み合わせているので、かなりの強度が期待出来ます

大工さんの道具箱 継ぎ手加工

継ぎ手加工(凹側)は↓のような感じで細かくノコギリ で切り込みを入れた後ノミで削り取って加工しています。

大工さんの道具箱 継ぎ手加工

ノミは職人っぽい感じがして好きな道具です。ちなみに私は15mmと9mmのノミを使っています。

ノミは玄能(げんのう)でカンカン叩いて使うことが出来る工具ですが、叩くと大きな音がするので私は手の力だけでガシガシ削ってます。集合住宅なので音は気を使います。

尚、凸側の板はノコギリ で凸型にカット出来るので簡単です。

 木工ボンドを付けて組み立てた後はハタガネでしっかり固定します。
ハタガネで圧着することで木工ボンドでもかなりの強度を出すことが出来ます。

 木工ボンドと継ぎ手加工で強度を確保したので、側板は釘、ビスなしで綺麗な表面に仕上げることが出来ました。

フタ

フタ部分の板に横板を2本、木工ボンドと釘で止めてます。
横板の位置は左右で微妙に違います。

コレは「やりくり式」という「大工さんの道具箱」特有の構造で、フタを左右にスライドして開けるフタなのです。

大工さんの道具箱 やりくり式のふた

「やりくり式」のフタの開け方を図解します。
フタを開ける時は始めに左にスライドすると右側に隙間が出来るので右側を持ち上げて開きます。
シンプルな構造ですが、なるほどなぁと感心します。

やりくり式のフタの開け方

底板

底板は「はめ込み式」です。
側板に溝を切って底板をはめ込んでいます。
↓は下から底板を見たところ。

大工さんの道具箱 底面

↓は上から底板を見たところ。

大工さんの道具箱 底面 内側

 設計図で見るとこの部分です。

大工さんの道具箱 設計図 底面

 加工は大変ですが、以下のメリットがあります。

はめこみ式底板のメリット

・釘やネジを使わずに強度を確保出来る。
・表面に釘が出ないので見栄えが良い。

今回この部分が最も苦労した箇所です。
側板の溝切りは↓のようなトリマーがあれば楽に出来るようなのですが、電動工具を使わないでやるとなるとなかなか労力がかかります。

トリマー欲しいなぁと思いつつ音がするので使えないなぁと悩んだ挙句、
溝切り用カンナ」と言う工具を導入しました。
溝切り専用というカンナの中でもニッチな工具ですね。
この溝切り用カンナとノミでひたすら溝切りをしました。

溝切りかんなはこちらの記事で詳しく紹介しています。 

持ち手

 ここは一番強度が必要なので木工ボンドと釘でしっかり強度を確保しています。

大工さんの道具箱 持ち手

 釘はレール釘という釘の頭が小さくて目立ちにくいものを使用しています。
真鍮製なので無塗装の木材とマッチします。

中トレー

 ここも強度が必要ですが、板幅が狭いので継ぎ手加工なしで釘と木工ボンドで強度確保しています。

外側の素材は杉板ですが、中トレーはパイン集成材を使っています。
パイン集成材は木目が優しくカントリー風の仕上がりになります。

大工さんの道具箱 中トレー
大工さんの道具箱 中トレー

底板も釘でしっかり固定。 

大工さんの道具箱 中トレー 底面

塗装 

塗装前の前処理として全体的に120番の紙やすりをかけ、次に240番の紙やすりをかけて仕上げをしています。

ヤスリ掛けの際は↓のようなホルダーがあると力を入れやすくて便利です。
ホルダーが無い場合は紙やすりを端板にあててヤスリがけします。

Bigman(ビッグマン) ハンドサンダー
ビッグマン(Bigman)

ヤスリ掛けで表面を整えた後、クルミ油を全体に塗っています。
胡桃の実から取れる油ですね。
木材の表面保護と艶出しのために塗っていますが、胡桃の香りがしていい感じです。

DIYで人気のワトコオイル は亜麻仁油がベースですが、塗った直後はちょっと独特な香りなんですよね。
乾いたら消えますけど。
クルミ油は乾いた後も少し香りが残りますが、いい香りなので気に入っています。

くるみ油はこちらの記事で詳しく紹介しています。

まとめ

はい。そんなわけで今回は工具箱でした。
えぇ、買った方が安く付きますとも!でも自分で作った方が愛着が湧くから、ヨシ!

家族の反応は?

すごい。よく出来てるね!

すごーい!

えへへ  

ノコギリ類を収納する工具箱もDIYしました。

使った材料・工具

使った材料

材料

内容

蓋、底板、側板、取手 杉板(厚み14mm)
中トレー パイン集成材 (厚み9mm)
レール釘 25mm
塗料 くるみ油

使った工具

DIYをしていると工具が増えていきますが、工具箱が出来たのですっきり収納出来る様になりました。

工具

内容

ノコギリ  ソーガイド
クランプ ダイソーF型クランプ (200円商品)
ピンバイス タミヤ 精密ピンバイスD
ノミ 角利産業 東守一 追い入れのみ 9mm   15mm
溝切りカンナ 千吉 機械作里 溝切り用 袋入り 5mm
ホビーカンナ BIGMAN ホビーカンナ25
ハタガネ 蝶印 真鍮ハタガネ 300mm
その他

金槌
ハサミ
紙やすり・ハンドサンダー
木工ボンド
マスキングテープ
定規・メジャー
筆記用具

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