木目を活かして着色出来る「水性ポアーステイン」と「水性ウレタンニス 」の塗り方を紹介します。
はじめに
木目を活かして塗装したい場合はステイン系の塗料を使います。
ステインにはオイルステインと水性ステインがありますが、ざっくり以下のような違いがあります。
種別 | 希釈 | 匂い |
オイルステイン | シンナー等の溶剤を使用 | キツい |
水性ステイン | 水でOK | 少ない |
オイルステインは溶剤が必要で取り扱いが大変ですが、水性ステインよりも発色が良く比較的綺麗に仕上がります。
と言っても水性ステインでも十分綺麗に仕上がるので、DIY初心者の場合は使い易い水性ステインから初めてみるのがオススメです。
ということで、
今回はワシン 水性ポアーステインとウレタンニスの塗り方を紹介します!
ワシン 水性ポアーステイン
「水性ポアーステイン」は和信ペイント社の塗料です。
カラーバリエーションが豊富で発色も良く、価格も安価でホームセンター等で手に入り易い塗料です。
出典:和信ペイント
水性ポアーステインの塗り方
表面処理
ステインは木材に染み込んで着色するため、木材の表面がザラザラだと塗装してもザラザラのままです。
そのため、塗装前に表面処理をする必要があります。
表面処理は120番の紙やすりで大まかに表面を整えて、240番の紙やすりで仕上げをします。
紙やすりを掛け終わったら、キツく絞ったタオル等で削りカスを取り除きます。
塗装準備
塗装に必要な物を準備
塗装の際に周りに塗料が付かないようにレジャーシートを敷いておきます。
お肉などの発泡スチロールトレーに塗料を移すと塗装後に捨てられるので便利です。
今回は以下の物を使いました。
用意する物 |
塗装したいDIY作品 |
水性ポアーステイン |
水性サンディングシーラー |
水性ウレタンニス |
レジャーシート |
ビニール手袋(100均) |
お肉などの発泡スチロールトレー |
刷毛 |
紙やすり (80〜120番程度と400番程度) |
新聞紙 |
雑巾 |
刷毛の抜け毛防止
塗ってる最中に毛が抜けるとリカバリが面倒なので、予め抜けやすい毛を落とすために80〜120番程度の荒めの紙やすりの上で刷毛を数回しごいておきます。
水性ポアーステインの塗装
容器をシャカシャカ振って中身をしっかり混ぜ合わせたら、発泡スチロールトレーに必要量取ります。
今回は水性ポアーステイン (オールナット)を原液のまま塗っていきます。
可愛い感じにしたいならホワイトがおすすめです。
塗料はつけ過ぎず、刷毛は木目に沿って一方向に動かすことを心がけます。
オールナットの原液は真っ黒ですが、塗装するといい感じに色が付きます。
塗装した直後は表面がしっとり濡れた感じですが、乾燥すると若干白っぽい色合いになります。
後で上からニスを塗ると濡れた感じで安定します。
重ね塗り
重ね塗りの前にしっかり乾燥させます。
乾燥するまで刷毛はジップロックに入れて一時保管すると都度洗う手間が省けます。
(刷毛を痛めるので高い刷毛の場合はオススメしません)
重ね塗りするとこんな感じ。
若干濃くなりましたが、写真だとよく分からないですね。
塗装後は完全に乾かします。
刷毛の後処理
乾かしている間に刷毛の後処理をします。
刷毛を新聞紙に擦りつけて大まかに塗料を落とします。
流水で刷毛を洗い、バケツに水を張ってつけ置きしておきます。
水性塗料は水で洗えるのが気楽で良いですね。
水性サンディングシーラーの塗装
水性サンディングシーラーの塗装
ニスはとても塗りづらくムラになりやすいため、下地に水性サンディングシーラーを塗ります。
水性サンディングシーラーを塗ると表面が濡れた感じになり、若干光沢が出ます。
塗装後はしっかり乾燥させます。
表面処理
水性サンディングシーラーが乾いたら、400番程度の紙やすりを軽く掛けて表面を整えます。
紙やすりをかけると水性サンディングシーラーが削れて白っぽい粉が表面に出てくるので、硬く絞った雑巾で粉を落とします。
水性ウレタンニスの塗装
水性ウレタンニスの塗装
仕上げは水性ウレタンニスを塗ります。
私は落ち着いた光沢が出る「つや消しクリアー」をよく使っています。
ツヤありにしたい場合は「透明クリヤー」の方を使います。
ウレタンニスを一回塗るとこんな感じ。
このまま乾燥するまで待ちます。
乾燥したら400番の紙やすりで表面を整えます。
かるーく撫でるように紙やすりをかけると白い粉が出てくるのでキツく絞った雑巾で取り除きます。
重ね塗り
2回目以降は気持ち少なめに水性ウレタンニスを塗っていきます。
表面がツルツルなので少しの量でも十分塗り広げられます。
乾燥後はまた400番の紙やすりで表面を整えてから最後に3回目の塗装をします。
3回塗るとこんな感じ。
手間をかけただけあって表面がツルツルで手触りが気持ちいいです。
ウレタンニス塗装後は刷毛を流水で洗って水につけ置きしておきます。
今回塗装したのはこちらの記事で紹介したマガジンラックです。
水性ポアーステイン(オールナット)はこちらの収納ラックでも使っています。
水性ポアーステイン(ホワイト)はカラーボックスの扉の塗装で使いました。ホワイトを塗ると可愛く仕上がります。
まとめ
はい。そんなわけで今回は「水性ポアーステイン」と「水性ウレタンニス」の塗り方を紹介しました。
ステイン、サンディングシーラー、ウレタンニスと塗装工程が多いので塗装だけで数日かかるのが難点ですが、仕上がりは格別です。
カッコよく仕上がるよ!
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