折り畳み式の木製ノートパソコンスタンドをDIYしました。
はじめに
ノートパソコンで作業をしていると、どうしても姿勢が悪くなりますよね。
姿勢が悪いと肩こりや腰痛がひどくなるので気を付けているのですが、集中してるといつの間にか姿勢が悪くなっています。
そして肩こり、腰痛ですよ。もう。
でもそれって、要はディスプレイの位置が低いのが問題なんですよね。
つまり、スタンドを使ってディスプレイの位置を上げれば姿勢が改善されるのです。
これで肩こり、腰痛とはおさらばです!
ということで、
今回は折り畳み式 木製ノートパソコンスタンドをDIY!
構想
ノートパソコンの良さは機動性と収納にスペースを取らないことです。
ですのでスタンドで場所を取るのは避けたいですね。
パソコンは使っていると熱くなるので熱が篭らないようにもしたいです。
色々考えて以下のポイントを考慮して作成することにしました。
- 折り畳み可能にする!
- 通気性を確保する!
- 木目を活かしてナチュラルに!
木製ノートパソコンスタンド 完成後の外観
杉板の木目が際立つナチュラルな外観です。
隙間が開いているので放熱対策もバッチリです。
角度は2段階に調整可能です。
普段作業する時は低めにしてYouTubeなど動画を見るときは高めにします。
パソコンを乗せるとこんな感じ。
ディスプレイの位置が高くなるので否が応でも姿勢が良くなります。
折り畳むと完全にフラットになります。
収納するのに便利です。
以下のように可動します。
杉板で作る折り畳み式ノートパソコンスタンド
試作
DIYをするときはいつもイメージ図を描いているのですが、今回はフラットに折り畳む構造のイメージが全然つかめませんでした。
そこで、段ボールで試作モデルを作ることにしました。
何度か作り直して今の形になっています。
遠回りなようですが、一旦形にして試行錯誤することであやふやだったイメージが固まり、その後の制作がスムーズに進みます。
材料カット
ソーガイドで材料をカットしています。
ソーガイドはこちらの記事で詳しく紹介しています。
本体フレームの強度確保
木材を組み合わせてフレームを作るのですが、パソコンを乗せたり折り畳んだりするので強度が必要です。
釘とかビスを使うと強度は出ますが、美観を損ねるので出来るだけ使いたくありません。
そういう時はダボ 継ぎで強度確保する手がありますが、板厚が薄くてダボが使えません。
そこでダボ の代わりに木釘を使うことにしました。
各フレームにピンバイスで穴を開けて木釘を差し込み、連結することで強度を確保します。
ピンバイスで開けられる穴は最大3.2mmまでですが、それより若干大きくする必要があるのでグリグリ回しながら穴を広げました。
ピンバイスはこちらの記事で自作垂直ドリルガイドと合わせて紹介しています。
手間は掛かりますが、強度と仕上がりが両立する加工方法です。
木工ボンドを付けた後にハタガネでしっかり圧着することで、さらに強固に接合することが可能です。
可動部分
可動部分はセリアの蝶番を使っています。
シルバーとゴールドがありましたが、木材の色に合わせてゴールドをチョイスしました。
蝶番を付ける箇所は掘り込み加工しています。
掘り込みは必須の部分とそうでない部分があります。
必須の部分は可動範囲に支障が出る部分、必須でない部分は単に手触りを良くするためです。
普段はノミだけで掘り込みをするのですが、木端(木材の側面)の掘り込みが非常にやり辛かったのでノコギリ で溝を切ってからノミで削りました。
角の面取り
フレームを組み上げるとこんな感じです。
裏から見るとフラットに折り畳む構造がよく分かるかと思います。
でもこのままだと角があって手触りが良くないので全体的に面取りします。
広い部分はホビーカンナ、細かい部分は紙やすりを使って面取りしています。
ホビーカンナはこちらの記事で詳しく紹介しています。
塗装
塗装前に120番と240番の紙やすりを順にかけて表面処理します。ハンドサンダーがあるとヤスリ掛けし易いです。
紙やすりで表面処理が終わったらヤスリ掛けした粉を綺麗に拭き取っておきます。
杉の木目を最大限に活かすため、 塗装はくるみ油を使いました。
普通の塗料と異なり着色料がなく自然な艶が出るのが特徴です。
左が塗装前、右が塗装後です。
無垢の木材が経年変化で飴色に変わるような自然な風合いに仕上がりました。
くるみ油の使い方はこちらの記事で詳しく紹介しています。
まとめ
はい。そんなわけで今回は折り畳み式の木製ノートパソコンスタンドをDIYしました。
フラットに折り畳む仕組みを考えるのが大変でしたが、満足いく仕上がりになりました。
これでパソコン作業する際の姿勢が改善され、肩こり、腰痛が軽減されるハズです。
・・と思っていたのですが、冒頭のイラストを一生懸命描いていたら肩こりましたよ。
私は普段マウスは使わずトラックパッドだけで操作しているのですが、流石にお絵描きでマウスなしは疲れるんですよね。
ペンタブが欲しい今日この頃です。
ま、一番いいのは長時間パソコン作業しないことですね。
※追記 ペンタブ購入しました。
テレワーク時の姿勢を改善するため、セリアの「継ぎ足」でテーブルの高さをアップしてみました。
テレワーク時の作業性を改善するため、デスク拡張ボードをDIYしました。
使った材料・工具
使った材料
材料 |
内容 |
メインフレーム | 杉板(幅50mm 厚み9mm) |
足 | 端材 パイン集成材 (幅50mm 厚み9mm) |
底板 | 檜板 (幅15mm 厚み9mm) 端材 パイン集成材 (幅50mm 厚み9mm) |
蝶番 | セリア 25mm (ゴールド) |
木釘 | 角利産業 木釘(細B) |
塗料 | くるみ油 |
※杉板が若干足りなくなったので一部端材(パイン集成材)を使っています。
使った工具
工具 |
内容 |
ノコギリ | ソーガイド |
クランプ | ダイソーF型クランプ (200円商品) |
ピンバイス | タミヤ 精密ピンバイスD |
ノミ | 角利産業 東守一 追い入れのみ 9mm 15mm |
ホビーカンナ | BIGMAN ホビーカンナ25 |
ハタガネ | 蝶印 真鍮ハタガネ 300mm |
その他 | プラスドライバー ハサミ 紙やすり・ハンドサンダー 木工ボンド マスキングテープ 定規・メジャー 筆記用具 |
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