ピンバイスの使い方と自作の垂直ドリルガイドを紹介します。
はじめに
DIYで穴開け加工と言えば電動ドリルを使う方が多いのではないでしょうか。DIYを始めるに当たって最初に購入を検討する工具の一つですね。
しかし、このサイトのコンセプトは電動工具なしなので私は持っていません。今のところピンバイスでなんとかなっています。素晴らしいです。ピンバイス。
ということで、
今回はピンバイス と自作の垂直ドリルガイドを紹介します!
タミヤのピンバイスの使い方
ピンバイス各部
ピンバイスはこんな感じの手回しドリルです。精密ドライバーと似た外観です。
分解するとこんな感じに分かれます。
左からドリル刃、キャップ、コレット、本体です。
ピンバイスにも色々種類がありますが、私が使っているのはタミヤのピンバイスです。タミヤといえばプラモデルで有名ですね。ドリル刃は0.1mm〜3.2mmまで対応しています。
ちなみに100均でもピンバイスは売っていますが、100均クオリティなので使う頻度が高い場合はちゃんとした物の方がオススメです。
ドリル刃はコレットと言う部品に装着してキャップを締め込むことで固定されます。タミヤのピンバイスには両口のコレットが2つ付属しています。ドリル刃の太さによって4サイズの口を使い分けます。
使わない方のコレットはグリップに収納可能です。
ピンバイスの使い方
使い方と言ってもグリップエンドを掌に当てて固定し、親指と人差し指でクルクル回すだけです。簡単ですね。
グリップエンド部分は回転する様になっているのでクルクル回す時に軸がブレず、安定して掘り進めることが可能です。
せっかくなので、どれぐらい滑らかに回転するか検証してみましょう。以下の様に台座を端材で作り、グリップエンドに木材を超強力両面テープで固定して回してみます。
どーです!?この回転速度!!この滑らかさ!!
ベアリング内蔵の威力を見よ!!
ギュルルルルルルルルルルルルルルルル!!
・・・オーケー、オーケー。大丈夫。
思いの外よく回ったので、少しコーフンしただけです。
何はともあれ、タミヤのピンバイスは精密な作りで品質が高いと言うことが充分伝わったかと思います。よろしくお願いいたします。
ドリル刃も100均で売っていますが、100均の刃物類は品質がイマイチな物が多いので使う頻度を考慮して選択するのが良いかと思います。
ピンバイスの用途
私がよく使うのは釘やビスを打つ時の下穴開けです。
下穴は釘やビスの半分程度の長さを目安に掘りますが、予めマスキングテープで印を付けておくと良いです。
間違って深く掘り過ぎたりすることを防げます。
ピンバイス用の自作垂直ドリルガイド
垂直ドリルガイドの自作
ドリルで穴を掘る際は出来るだけ垂直に掘りたいですよね。
そこで垂直ドリルガイドを自作することにしました。
素材は娘がいらなくなった車のおもちゃのタイヤを再利用します。エコです。
タイヤの軸の中心に穴を開けます。
金属の軸が入っていた箇所にドリルを差し込んで穴を開けます。
中心に穴が開きました。完成です!お手軽です!
垂直ドリルガイドの効果
比較のため、まずはドリルガイド無しで中心を狙って掘ってみます。
中心を狙ったつもりでしたが、反対側からみると中心からわずかにズレてしまいました。
続いて自作の垂直ドリルガイドを使って掘ってみます。
垂直ドリルガイドの隙間からシャーペンで付けた印が見えるので位置合わせが簡単です。
簡単に作った割には機能的なガイドです。
ドリルの長さの関係で貫通は出来ません。
残りは垂直ドリルガイドを外して掘ります。
途中まで掘った穴自体がガイドになるので問題ありません。
結果を比較します。垂直ドリルガイド有りは中心を捉えているのに対し、ガイド無しはわずかに中心から外れています。
今回の検証ではわずかな差でしたが、板の厚みが増せばその分ズレが広がりますし、ドリルガイドを使えば簡単に垂直が出ますので、効果は十分あると言えるのではないでしょうか。
ドリル刃で材料を貫通させる時は当て板を敷くと材料の破損防止になります。
下に空間があると貫通した時に裏側が割れる可能性があるためです。
まとめ
はい。そんなわけで今回はピンバイスと自作の垂直ドリルガイド を紹介しました。
途中少し脱線した気もしますが、楽しかったのでヨシとします。
ピンバイスは使用頻度の高い工具なので、使いやすい垂直ドリルガイドが出来てDIYの効率が上がりそうです。
ちなみにドリルガイドは市販されている物もありますので、ご家庭に適当なタイヤが無い場合は検討して見るのも良いかと思います。
こんな感じのやつですね。ピンバイス用としては大きすぎますが。
ピンバイスでは開けられない大きい穴を開ける時はハンドドリルがオススメです。
ハンドドリルはこちらの記事で紹介しています。
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