はじめに
木材の加工時に材料が動かないようにクランプで固定しますが、形状的にクランプが使えない場合があります。
そんな時は↓のような木工用のバイス(万力)があると便利なのですが、自分で作れそうかなと思いました。
ということで、
今回は木製バイスを自作します!
木工バイス完成後の外観
ラワン合板の端材で作った木工バイスです。
木製なので木材を挟んで固定する際に傷が付きにくいです。
動きはこんな感じ。
裏側はこんな感じの構造です。
ハンドルを回すと可動部がガイドに沿って動きます。
開口幅は15cm程度です。
こんな感じで木材を縦に固定して加工したい場合に便利です。
ドリルで穴を開ける時にも重宝します。
クランプで木工バイスを机に固定すればブレません。
ちなみに上の写真はペンダントスタンドの加工です。
木工バイスの作り方
木工バイスの材料
木工バイスの材料はホームセンターで1枚10円で購入したラワン合板です。
見てくれは悪いですが、とにかく安いです。
材料カット
ラワン合板をノコギリでカットします。
ソーガイドを使うと綺麗にカット出来ます。
ソーガイドの使い方はこちらの記事で紹介しています。
本体の組み立て
木工バイスの本体はカットしたラワン合板を木工ボンドで組み合わせて作ります。
木工バイス可動部の作成
木工バイスの可動部の中心に軸を通すために10mmの穴をドリルで開けます。
ちなみに当サイトは電動工具は使わないポリシーなので、穴あけはこちらのハンドドリルを使っています。
騒音もなくエコな工具です。
ちなみに材料を固定する作業台も自作です。
穴を開けた箇所に8mmの寸切ボルトを通し、袋ナットで固定します。
穴を開けたパーツに合わせる部分も浅く穴を掘って加工しておきます。
各パーツに木工ボンドを付けてクランプで圧着します。
同様にラワン合板を木工ボンドとクランプで圧着してパーツを揃えていきます。
パーツを組み合わせた後は金属ヤスリで表面を整えておきます。
NTドレッサーの「大荒目」を使うと簡単です。
NTドレッサーの使い方はこちらの記事で詳しく紹介しています。
外側もナットを二枚使って固定します。
右側のナット部分が回りながら板を押して進む感じです。
動画で見るとこんな感じ。
木工バイス本体のガイドの幅に合わせて突起部分を取り付けます。
ガイドがないと材料を締め付ける際に左右にブレてしまい上手く固定出来なくなるので、ガイドは必須です。
ハンドル軸部分の加工
ハンドルの軸部分もラワン合板です。
真ん中に軸を通すために10mmの穴をドリルで開けます。
内径8mmのツメ付きナットを穴にはめ、金槌で叩いて差し込みます。
可動部、軸部分の取り付け
木工バイスの可動部、軸部分を木工ボンドで本体に取り付けます。
木工ボンドだけだと強度不足のため、コーススレッドで固定します。
皿取錐で皿取りした後にコーススレッドを打つとコーススレッドの頭が出っ張りません。
ハンドルの軸受け部分も木工ボンドとクランプで圧着後、裏からコーススレッドで固定します。
ハンドル持ち手部分の加工
ハンドルの持ち手はラワン合板だと手触りが良くないので、ツーバイフォー材の端材を使いました。
端材の真ん中に10mmの穴をドリルで開け、ツメ付きナットを付けます。
その後、軸に通して両側からナットと袋ナットで締め付けます。
木工バイス完成です!
まとめ
はい。そんなわけで今回は端材で木工バイスを作りました。
ラワン合板なので見た目はよくありませんが、機能的には問題なく使えます。
安く出来たので満足です!
使った材料
材料 | 内容 |
本体 | ラワン合板の端材 |
持ち手 | ツーバイフォー材の端材 |
軸 | 寸切ボルト (M8×285 ピッチ1.25mm) |
袋ナット | 袋ナット (M8 ピッチ1.25mm) |
ナット | ナット (M8 ピッチ1.25mm) |
爪付きナット | 爪付きナット (M8 ピッチ1.25mm) |
使った工具
工具 | 内容 |
ノコギリ | ソーガイド |
クランプ | ダイソー F型クランプ(200円商品) |
ハンドドリル | シュローダー ハンドドリル |
ドリル | スターエム 先三角ショートビット (10mm) |
皿取錐 | スターエム 皿取錐 (10mm) |
金属ヤスリ | NTドレッサー(大荒目) |
その他 | プラスドライバー ハサミ 金槌 木工ボンド 定規、メジャー 筆記用具 |
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